24時間365日稼動の嘘

オープン系システムにおいて、
「過去数年以上24時間365日稼動の実績があります!」
と言うセールストークを耳にした際には、必ず「計画停止」があるかどうかを
確認しましょう。


稼動実績に「計画停止」は含まないという回答が返ってきた場合には、
必ず、「計画停止」の頻度、最大停止時間、「計画停止」の通知が
どの程度事前に行われたかについて、詳細な実績データを提示させることを
お勧めします。

実際に24時間365日、休むことなくサービスを提供した実績があるシステムは
皆無であることがわかるでしょう。


基本的にシステムの可用性を高めようとすると、100%に近づくにつれ、
それを実現するためのコストが発散する傾向があります。

そのため、安価に高い可用性を実現できるという場合は当然何かカラクリがあると
思った方が良いです。


最近、流行のSLA(サービス品質保証)契約も約束した水準に満たない場合は
満たなかった分の代金を返却するというもので、
たとえば、月10万円のサービス料金、SLAで99.9%の稼働率を保障という場合、
サービスが10%しか運営されず、それにより大きな被害をこうむったとしても
1ヶ月分の利用料金(10万円)以上の保証は行われません。

99.9%の稼動そのものを約束せず、99.9%の稼働率を謳うことができる
サービス提供側にとって都合の良い契約形態なわけです。