複雑なものを複雑なまま理解できない奴に単純化させるな

複雑な業務やシステムにはそれなりの理由があります。

賢いヤツは複雑なことを単純化して理解し説明することが得意と言われますが、中途半端にかしこい奴は自分の理解能力を超える複雑なことを、ろくに理解もせずに、経験則や思い込みだけで単純化して理解したつもりになり(自己洗脳)、多くの矛盾点に気づかず重要な情報が抜け落ちます。

プロジェクト全体がこの状態におちいっていないことを見極めるのが、要件定義の中で一番重要なことです。

大人数の会議ではシンプルな意見ほど合意形成がされやすく、発言力の強い人が理解できないレベルの複雑な意見は無視され、間違った方向に進みがちです。

複雑なものは複雑なまま理解してから体型的に整理し単純化することができないならば、その過度な単純化はただの劣化です。